散歩道<2575>

                        社説世界の株安・資本注入へと踏み出せ(2)              (1)〜(2)続く

  欧州も不動産市況の悪化、金融収縮と景気後退の悪循環が鮮明だ。
  自動車や電器の輸出にたよってバブル不況から脱出してきた日本も苦しくなる。内需を拡大といっても、特効薬がすぐあるわけではない。
  日本は複合不況の時代に、財政出動による単純な需要拡大策を優先し、金融機関への資本注入を後回しにした。その結果、金融収縮と不況との悪循環が拡大して10年を失った。
  日本銀行の白川方明総裁はおとといの記者会見で、当時の教訓として「銀行の資本不足の解決なくして、景気回復はない」と振りかえった。
  危機に直面している欧米諸国が、まず金融システムを守り、貸し渋りを防いで、金融収縮と景気後退の複合を食い止める。そのために公的資金の投入へ大胆に踏み出す・・・・・。これがいま最優先で取り組むべきことだ。
  英政府はきのう、約9兆円の公的資本を銀行へ注入する救済策を発表した。各国とも資本注入策を模索しているようだ。日本はバブル処理に苦闘した経験者として、そうした対策を協力に働きかけることが大切だ。
 今週末には7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が開かれる。まずはこの会議がその場になろう。

'08.10.9.朝日新聞

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