散歩道<2518>

                    面白い話(190)・「品定め」・「猪口」(ちょうこ)

かたえくぼ:熱狂的応援:一度対決してみたい 虎ファン   中国応援団どの(茶目男)

                        光源氏の体験的女性論「品定め」

 『源氏物語』
(げんじ)の「帚木(ははきぎ)の巻」に、御歳十七にしてすでにひとかどのプレイボーイ?といった風格を備えた光源氏が、ある雨の晩の退屈しのぎに、仲間達と体験談まじりの女性論を闘わす場面がある。このくだり、のちの「夕顔(ゆうがお)の巻」に作者自らこの晩のことを「ありし雨夜の品定め」と書いているところから、ふつう「雨夜の品定め」と呼ばれている。男たるもの集まると、雨夜ならずとも一度は話題となるのが女性*1のことだが、この品定めの”品”とは、仏教でいう極楽浄土の九等の階位”九品浄土”(くほんじょうど)から出たもの。もっとも、九ランクどころか、ありとあらゆるタイプの女性を体験した光源氏の晩年の不幸を思うと、男女の道はままならぬものだ。樋口清之さん

関連記事:散歩道<2373>源氏物語とシャネル<検索>*1女性、

                         猪の口とは無関係「猪口」(ちょうこ)

 酒飲みの必需品ともいうべき「猪口」
イノシシの口の格好と似ているところから付いたものと思っている人も多いようだもっともらしい字があててあるが、じつはこの言葉、中国渡来説もあるが、朝鮮語の「杯」を表す「チョンク」のなまったものという説もある。日本語でこの語が使われるようになったのは、江戸時代の寛文年間、江戸文化が爛熟の極に達した文化文政時代には、金銀を使った豪華な猪口が流行したというから、さぞ酒もうまかったことだろう。しかし、天保の改革で、老中水野忠邦(1792-1851)(みずのただくに)は華美をいましめ*1、徹底した緊縮財政を実施したため、以後は、もっぱら瀬戸焼か有田焼の染付けがふつうになった。樋口清之さん


関連記事:散歩道<2487>*1江戸中期の色絵磁器が幕府の贅侈禁令の対象になり、その抜け道として染付け磁器にむしろ贅がこらされたものが出現したとある。