散歩道<2494>
グローバル化の正体@歴史(2)・世界文明を育て、強める力 (1)〜(3)続く
始まりは70年代
・・・・その「原動力」は。
「繰り返しになるようですが、多国籍企業やNGO、民族や宗教です。国家が弱まったからこうなったものがでてきたのか、あるいはこうしたものが出てきたから国家が弱まったのかはわからないですが、同時進行に起きています」
「僕は歴史学者だから、どうしても過去と現在を結びつけてしまう。(笑い)。いつはじまったとおもいますか?」
「20世紀とは違う世界を21世紀と呼ぶのなら、それが始まったのは70年代です。21世紀の世界は冷戦の終結で始まったとかNGO、アメリカでは9・11テロからだという人がいますが、僕は反対です。どちらも70年代から続く、もっと大きな流れの1部にすぎません」
・・・・どういう流れでしょうか。もっと詳しく。
「冷戦終結は、旧ソ蓮のゴルバチョフ大統領(当時)が自国経済をグローバル化に組み込もうとしたことが大きい。冷戦はコストがかかり、やっていられなくなりました。さらに近年、旧東側の秘密警察の記録が公開され研究が進んでいますが、人々の民主化への要求、反体制的な動きは、知られていたより早くからあったことが明らかになってきました。60年代末の世界的な反体制運動の影響を受けたのでしょう。これも社会のグローバル化*1の一面といえます」
「国際テロが勢いを持ち出すのも70年代。72年のミユヘン五輪でイスラエル選手が多数殺害された事件が象徴的です。冷戦終結も9・11テロも、70年代からのこうした流れの上にあります」
'08.8.25朝日新聞・ハーバード大名誉教授・入江 昭氏
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