散歩道<2493>
グローバル化の正体@歴史(1)・世界文明を育て、強める力 (1)〜(3)続く
・・・・歴史的に見てグローバル化はいつから始まったと考えていますか。
「歴史学者の中には、世界は大昔から徐々にグローバル化してきたという人もいるし、コロンブスの新大陸発見で世界がつながってからだと論じる人もいます。歴史学者は1850年あるいは1870年ごろからだと見る非地が多い。電信、電話、そして鉄道が発達して地上の距離が縮まり、貿易や金融、投資が飛躍的に発達し、世界が経済的につながったからです」
「とはいえ19世紀後半に始まったグローバル化はあまりにも欧米中心であり、世界の4分の1の人が残りの4分の3を押さえつける、植民地時代のものでした。国家はグローバル化を利用して強大化使用とし、2度の世界大戦になった。ぼくは現在まで続くグローバル化が始まったのは1970年代だと考えています」
・・・・以前のグローバル化とどこが違うのでしょう。
「欧米中心でないことです。日本に加え、中国、インド、そして最近は南米が加わってきた。70年代になるとほとんどの地域が植民地から解放され、世界中でだれでもグローバル化というゲームに参加できるようになリました」
「国家の役割が低下したことも大きな特徴です。他国籍企業が世界的に展開し、環境問題や人権問題に取り組む国際的なNGOが70年代に飛躍的に増加した。民族的な動きやイスラム教など宗教の力も強まった。いずれも国家とは別個の存在です。現在のグローバル化は国家の意思とは離れたところで進んでいます」
'08.8.25朝日新聞・ハーバード大名誉教授・入江 昭氏
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