散歩道<2490>
                      夏に語る・人は違っているから分かり合える(3)            (1)〜(3)続く

今は弾丸が飛ばない戦争状態
 「戦争はやれぬ」とは兵隊になる人間が1人もいなきゃいいということですよ。兵隊は365日、いかにして人を殺すかという訓練やらされるわけでしょ。それをやる人間がいなきゃ兵器があったって動かないわけだから。自衛隊
*1が海外に行くのは人道主義だって言うんでしょ。だったら兵器置いて、労働着で行けばいいじゃないの。そうじゃないでしょ。自衛隊も軍隊なの。だから私ども、自衛隊には一人も入らないという秋田県を作ろうと思うんですよ。行かなくたって山仕事でも田んぼ仕事でも人並みの仕事ができる秋田県をつくりたいのよ。
 そういう運動が本当に強くなれば当然、国家権力が困るから必ず「職業選択の自由に対する挑戦だ」となる。そこで丁々発止やればいい。自衛隊は軍隊じゃないのか。兵隊は職業といえるのかどうか。そういう平和運動じゃなければだめだ。祈りや願いじゃ変わらん。
 戦争には、砲弾の飛ぶ段階と飛ばない段階がある。42年3月に陸軍はジャワで軍政布告したけれど、記者として従軍していた私は、その前に台湾で、関係する極秘文書を見たの、日本軍の高級将校を酔わせて、3ヶ月後はどうする、半年後はどうすると書かれたシナリオよ。その通りに進んだな
 作られたのは40年春だ。実行に移る2年も前。弾は飛んでいないけどその時点で戦争は始まっていたわけだ。それを朝日が書いていれば、多分私たちは「情報を捏造
(ねつぞう)して国家に反逆した」として死刑だろうな。
 そういう弾丸の飛ばない戦争状態に今は入っちゃっている。今度の第3次世界大戦では必ず核爆弾を使う。人類が地球上に存在できるのはあと数十年間かも知れない。数万年かも知れない。どうなるかは北京オリンピックが終わり、再来年の上海万博が終わって、それからの10年で決る。本当にそういうところにきていると思っていますよ。
 確認しておかにゃならんことは「戦争はやめられる」ということ。人類の歴史から見れば戦争はつい最近始まった。それまではずっと知恵を出し合い、協力して生きてきた。だからみんながやめようと思えばやめられるんだ、という確信を持つことが大事なの。それを言いたくてついおっきい声になるわけだ。

'08.8.22.ジャーナリストむの たけじさん
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