散歩道<248>

                        面白い本
樋口廣太郎様・人材

 社会や組織が困難な時に必要なのは、前例のない事業に挑戦するというような人材よりも人物です。価値ある情報を入手し、変化を恐れず前例のないものに挑戦する姿勢、考えが必要です。社会全体がフォローの風が吹いている時には、二番煎じでも良いが、今必要なのは、心配性でなく先見性のリーダー、言い換えれば、それは夢の語れるリーダーなのです。人が楽しいと思うのは自分らしさを発揮でき、それが認められる時です。部下の能力を生かすも殺すも上司次第といわれているように、部下が力を発揮できるよう、能力や努力を正当に評価してあげ、リターンを反映させる仕組みを作る事、そのような環境を整えてあげることが必要です。やる気ほど人が成長するのに役立つものはありません。常に好奇心を何事にも持つことです。部下の立場からはアピールする必要もあります。新しいことをやる時には礼節をわきまえ、元気で明るく声を出して仕事に励むことです。一番悪いのは、与えられたチャンスから逃げようとすることです。仕事の価値は実現したこと自身にあるので、それが評価されなかったといって、落ち込むことなどあってはなりません。自分の経験では、タイミングとか運とか付きとか、あるのも事実と思いますが、むしろたまたまそのようになったと、受け取るほうが正しいでしょう。それに頼ってはいけません。

経営者として、又、人生の先輩である樋口廣太郎様は当時ビールのシエアが最下位であったアサヒビールをトップにした話をしながら上司の立場から、或は部下の立場から気付かれた話がなされていると思う。

備考:樋口廣太郎様が'12.9.16.逝去された。ご冥福をお祈りします。