散歩道<2418>
opinion・食糧危機(1)・値上がりは今後も続く (1)〜(3)続く
世界の食料市場では、基礎食料であるを穀物はじめとして価格高騰が続いており、このままでは深刻な食料危機を招きかねない。途上国の旺盛な食料需要に供給が追いつけない状態で、日本にとって「高い値段を払えば食料はいくらでも市場で手に入る」時代は終わった。
穀物価格は過去30数年、ほぼ10年に1度起こる干ばつで高騰し、収まれば急落する周期変動を繰り返してきた。過去の高騰は供給側に原因があったが、今回は需要側に大きな原因があり、しかも一時的な現象ではなく構造的なものだ。投機マネーの流入で上昇幅が大きくなったのは確かだが、それだけでは高騰を説明できない。
90年代までは、世界経済をリードしていたのは人口計8億人弱の先進国であり、成長しても食料需要が大幅に増えることはなかった。それが今世紀に入ると、中国とインドだけで計25億人を抱える人口超大国が持続的な高成長期に入り、毎年新たな食料需要が生まれている。
08.7.3.朝日新聞、丸紅経済研究所所長・柴田 明夫氏
関連記事:散歩道<919>日本の農業<920>食料と異常気象、<1319>私の視点・砂漠化防止(1)〜(2)、<1394>食料自給率40%割る、<2302>日本の食糧事情や資源問題、<検索>自然