散歩道<2416>

                       ワイド・私の視点「間接殺人」を私達は犯している(1)              (1)〜(2)続く
                          
政治家も国民も「世界同時謝罪」を

・・・・古舘さんといえば、もとはスポーツ実況という印象でした。環境問題への関心はいつごろからですか。
 「以前は「エコライフ」というと、広告会社などを早めにリタイヤした人が山奥に入って和紙をすいたり、時おり都会に下りて来ておしゃれなバーで飲んで帰っていったというイメジを持っていた。まねできない特別なことだ、と。それが報道ステーションの仕事を始めて、地球温暖化問題のニュースを通じて強烈に大変なことだと感じるようになった。遅れてきたやつは強いですよ。温暖化を20年以上から訴えてきた米国のジェームス・ハンセン博士などは、もう疲れていると思います
(笑い)。私の場合、たかだか数年ですから。その分、何とかしないとと強く感じます」
・・・・昨年オーストラリアの干ばつやスイスの氷河を訪ねたそうですね。
 「本だけから情報を得ていると、『困ったもんだな、アルプスの氷が解けちゃって』とか、『困ったな、小麦が日本に来なくなる』と、クレーマーみたいになってしまう。異変の現場に立つことで、自分が『加害者』なのだと気づいた。先進国を中心に長年出してきた二酸化炭素が各地に影響している。つまり、私達は『間接殺人』を犯しているな、と。解ける氷河の際に立ち、悲しくなりました。高度経済成長をした『三丁目の夕日』の時代は楽しかったけれど、結果がこれかと。考え方を変えなければと思いました」

'08.7.5.朝日新聞・ニュースキャスター・古館伊知郎

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