散歩道<2415>

                       opinion・投機マネーの制御に踏み出せ(2)        (1)〜(2)続く

 金融不安は、グローバル化の影ともいえる。グローバル化による資本の移動の自由が、実需以上に金融を肥大化させ、サブプライムではじけた。
 サミットの最重要課題は、こうした金融市場の混迷と、地球社会が長期で立ち向かう地球温暖化の問題だろう。金融と環境を両にらみで、どう制御するかが問われている。
 私が考える解決策は二つだ。一つは、450兆jともいわれる国境を越えた為替取引に、国際機関が広く薄く「国際連帯税」を課税して、マネーゲームを縛る。税収は、途上国への環境関連技術の移転や、南極や北極の環境対策の財源にする。
 もう一つは、日本としては食料自給率の向上により原油高騰と温暖化に立ち向かう。自給率が高まれば、輸入時の輸送に伴う燃料消費と二酸化炭素の輩出を抑制できる。価格高騰への体制も強まる。日本が蓄積してたバイオやナノテクの産業技術を農業
*1に生かす視点も大事だ。

'08.7.5.朝日新聞・日本総合研究所会長・寺島実郎氏

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