散歩道<2414>

                       opinion投機マネーの制御に踏み出せ(1)        (1)〜(2)続く

 世界経済は、構造転換を余儀なくされている。そのことが北海道洞爺湖サミットで見えてくるような予感がある。
 日本は戦後、食料とエネルギーを外部に依存して産業を発展させてきた。世界最大の食料輸入国としてバーゲニングパワーを発揮してきたが、空気は一辺した。マネーゲームによって食料、原油価格が高騰し、経済は大きく揺さぶられている。
 先日、ロンドンでヘッジファンドの運用責任者の話を聞いた。運用資金の4分の1は日本から来ているそうだ。超低金利が長く続き、日本の金融資産が海外に流出。食料、原油の高騰を加速させ、自ら首を絞めている。ブラックジョーク
*1だ。日本は被害者という構図ではない。
 世界では、サブプライムローン問題を引き金に金融不安が高まった。欧米の金融当局は、信用不安を恐れて金融を緩和。すると投機マネーが世界を駆けめぐり、物価を上昇させた。インフレ懸念が台頭するが、景気後退が気になり、金利を上げられない。世界経済は身動き取れず、金縛りにあっている。

'08.7.5.朝日新聞・日本総合研究所会長・寺島実郎氏


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備考:'09.12.民放のTV番組で寺島氏が、今の中国を理解するのは実に分かり難い(高度成長の持続の可能性、一極の富裕層と貧困層の存在、地域間格差の問題、資本主義と共産主義が並存する国、上海のカジノの存在(収入は上海の7割に当るそうだ)の質問に、今の中国はネット社会だという見方から理解するのが一番分かりやすいのではないかと言われた。面白い話候補