散歩道<2398>
グローバリズムの正体(3)・@ 民主政治・ 企業に重み、弱者の声届かず (1)〜(3)続く
○ ○小単位で実現を
・・・・先進国では民主政治のありがたみが薄れていませんか。
「歴史的には民主政治の下で福祉が進み、労働者や消費者の権利が守られてきた。民主政治は我々に希望を抱かせる。民主政治のない社会ではその日暮らしを受け入れるしかない」
「先進国の人々にとって民主政治は『そこにある』ものだ。『勝ち取るもん』ではなくなった。00年の米大統領選を思い出してほしい。フロリダの開票問題で混乱したが、米国内の抗議はそれほど大きくはなかった。前年に南アフリカで総選挙があったが、人々は仕事を休んで投票に行き、何時間も忍耐強く並んだ。民主政治を宝もののように扱ったのだ。民主政治は水と似ている。『あるのが当たり前』と思い込むのは危険なことだ」
・・・・・ポスト・デモクラシーへと向かう流れは変えられますか。
「スコットランドには一定の自治権が認められ、政治的熱気がある。ポスト・デモクラシー的な状況ではない。歴史的に見て、政治的左派は中央集権的な思考に頼って来た。だがこれは時代遅れの考えだ。日本やイギリスでは政治は遠い存在だが、人口900万人のスエーデンでは首相と人々の距離ははるかに近い。人々が能動的に参加できる小さな単位で民主政治を実現させることが、ポスト・デモクラシーの流れを止める一つの方策となるのではないか」
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'08.6.23.朝日新聞・英ウォーリック大ビジネススクール教授・コリン・クラウチ氏