散歩道<2395>
グローバリズムの正体(3)・@ コミュニケーション・多言語・多文化進む日本社会 (1)〜(3)続く
○ ○少し軌道修正を
・・・・・日本では国際コミュニケーションという英語力の議論になりがちです。
「世界でも突出しているのではないでしょうか。ヨーロッパは多言語主義を基本にしています。欧州連合(EU)の市民は、母語プラス二つの言語を学びましょう、と。英悟こそ大事だと言わないんですね。グローバル化から一歩進んで、言語と文化の多様性を目指しています」
・・・・・今後どう考えれば。「今の子供たちが大人になった時は、英悟を母語としない者同士が互いに英悟を使ってコミュニケーションを図る方が、米英人と話すより多くなるでしょう。変にネーティブぽく話したりかっこうつけたりしないで、ゆっくり、はっきり話す。そういう方が重要になると思います」
「考えてほしいのは、近所に引っ越してきた『異質な他者』という隣人とどう折り合いをつけるかということです。日本人の価値観や日本人が当たり前としてやってきたことをしらないで、かき回してしまう人たちです。ごみの捨て方とか、お風呂の入り方とか。日本人のコミュニケーション方式を、もう少しだけ軌道修正するとしたら、ここだと考えています。黙っていたら分かり合えない相手です。ああいやだ、だめだめ、と心を閉ざすのではなく、一つひとつ言葉にして説明する。これがここのやり方なんですよ、と。相手の言い分も聞いて話し合う。それがグローバル化における、これからのコミュニケーションです。
'08.5.26.朝日新聞・立教大教授・鳥飼玖美子氏
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