散歩道<2393>
グローバリズムの正体(1)・@ コミュニケーション・多言語・多文化進む日本社会 (1)〜(3)続く
・・・・・グローバル化が進み世界は「均質化」していくといわれていますが、鳥飼さんは「多様化」していくと考えているそうですね。
「例えば日本の方形通訳や医療通訳の現場を見てください。何十種類という言語の通訳者が必要です。各地の小中学校には、さまざまな言語を話す子供達が通っています。よく『日本は均質な社会だからアメリカと違って…』という論者がいますが、日本はすでに多言語・多文化の時代に入っています。グローバル化というのは、それぞれの地域が多様化にむかっていく現象でもあるのです」
・・・・・さらに進みますか。
「福田首相が留学生30万人計画を打ち出しました。現在の3倍にしようというものです。中央教育審議会で議論しているのは、大学や企業が外国人を大量に受入れ、日本社会そのものが開かれていく必要がある、ということです。そうなれば定住者も増える。日本の多言語化、多文化化は一段と進むでしょう」
・・・・一方、経済界をはじめ、「英語教育を強化せよ」という声が強まっています。
「経済財政諮問会議も2年前に「グローバル戦略」の一つとして、英語能力試験のTOEICで『(英語で仕事が出来るとされる)700点程度以上の者の倍増』を掲げました。小学校で英語教育を推進しようというのも同じ発想です」
'08.5.26.朝日新聞・立教大教授・鳥飼玖美子氏
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