散歩道<2390>
                    ローバリズムの正体(1)・@戦争経済負担300兆円、米の危機加速

・・・・・教授とリンダ・ビルムズ氏の共著「3兆j戦争」(邦訳・世界を不幸にするアメリカの戦争経済」)では、イラク戦争とアフガニスタン戦争で米国の負担が計3兆j(約315兆円)にのぼると試算しています。直接的な戦費だけでなく、退役軍人の年金と医療費も含めた今後の支出や、石油高騰の一部など、マクロ的影響も含めていますね。
「慎重な計算の結果だが、それにも幅がある。低めに見積もれば2.2兆jだが、多めに見積もると5兆j近くに達する。大まかに言うと3兆jだ」
・・・・・・グローバル化はイラク戦争にどうかかわったのでしょう。
 「戦争費用の約40%が外国唐の借金で賄われたことや、戦争で米国経済が弱体化し世界経済にさまざまな影響を及ぼしていることは、グローバル化との深い関係を示している」
・・・・・ドルと米国の弱体化は、ベトナム戦争でも起きたことではないですか。
「ドル安を招いたこといや、戦争費用の本当の金額を隠した点などは似ているが、今回は戦争が石油価格の上昇を招いたことが最大の特徴だ」
・・・・・・教授は石油価格上昇分のうち、5〜10j分を戦争の影響と推計しています。一方、ドル安については、米国の負担として盛り込んではいませんね。
「計算から除いた項目はいろいろある。戦争から戻った人が深刻な心理的問題を克服し、社会復帰するための費用もその一つだ。ドル安による損失も計算に入っていない。ドル安は米国経済をインフレと景気後退のはざまに置き、米連邦準備理事会(FRB)不況対策を難しくしている。とはいえ、米国の経済や政府への信認低下という損失は計算化がむずかしいのだ」
'08.5.19.朝日新聞・米コロンビア大教授・ジョセフ・スティグリッツ氏

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