散歩道<2389>
グローバリズム(3)・@国民国家・国・地域の独自性解き放つ (1)〜(3)続く
・・・・・先進国に共通する流れです。
「特にヨーロッパで顕著だ。同じように出世率低下と人口減少を経験した国々をみてほしい。ドイツにはトルコから、フランスには北アフリカから移民が入り、それぞれ国内に大きなイスラム社会が出来た。宗教や血のつながりを国家の自己認識の基礎に置くことは難しくなっている。先進国は、国をまとめ『我々は同じ国民だ』といえるものはなにか、新たな方策を探している」
・・・・・それでも国民国家はなくならない、と。
「100年後も世界地図を見れば、そこに日本は描かれている。だが宗教的にはもっと複雑な国家になっているに違いない。これらの100年、いくらグローバル化が進んでも国家としての自己認識を捨て『国際的な自己認識』を持つ国が現れることなど考えられない。しかし、人々は伝統、地域の文化、国、そして世界中と交わることで、自分たちの自己認識をより多様な面で持つようになるだろう」
・・・・・未来に楽観的ですね。
「私はリベラルな見方をしている。数百年前を振りかえってほしい。人間は暴力的で破壊的だった。今は世界の多くの場所で、よりよい生活がある。奴隷制はなく普通選挙がある」
「グローバル化は国家や政府を世界規模に押し出そうというものではない。国レベルの独自性と地域レベルの独自性をともに解き放つものだ。世界各地で統合と地域化が同時に進行している。地球レベル、地域レベル、地方レベルのそれぞれ同時に変化が起きている。それがグローバル化だ」
'08.6.16.朝日新聞・米プリンストン大学教授・G・ジョン・アイケンベリーさん
関連記事:散歩道<検索>言葉・グローバリズム