散歩道<2378>
面白い話(187)・うだつがあがらない・さしがね
かたえくぼ:談合構造:頭を切ってもすぐ再生するよ・・・・・・・・・・・・・トカゲ(松露)
小さな柱でもこれがないと「うだつがあがらぬ」
木造家屋では、梁(はり)の上に立てて、棟木を支える短い柱のことを「うだち」と呼んでいるが、たかが小さい柱とバカに出来ない。これが立っていないと屋根がつけられず、肝心の雨露さえしのげなくなって、住居としての役割りを果たさなくなる。この”うだち”つねに屋根に頭をおさえられて、重要な役割りを果たしている割にはあまり評価されていない。現代のサラリーマン亭主の中には、家庭では女房に、会社では上役に頭をおさえられて、いつまでたってもうだつがあがらない人もいるようだが家庭も会社も、こうした人間がいるからこそもっているのだ。樋口清之様
蝶を巧みに操る棒「さしがね」
日本古来の美しさが失われつつあるといわれる今日だが、言葉の世界にかぎっては、歌舞伎、浄瑠璃(じょうるり)などの古典芸能で使われた用語が、今も知ってか知らずかよく使われる。さしがねもその一つ。例えば「蝶の道行」という舞踊劇で、舞台の上を、ヒラヒラとほんもののごとく蝶が舞っている。これは、蝶を黒塗りの細い棒の先につけ、背後で黒衣(くろご)が巧みに操っているのだが、この棒を「差金(さしがね)」という。今ではもっぱら悪い奴の差金で、舞台ならぬさまざまな事件に、小物を舞わせている。大物は背後で知らぬ顔をきめこむのがふつうだが、ときには、名刑事が照らす照明で差金の存在が暴露され、表舞台に引きずり出されることもある。樋口清之様