散歩道<2346>

                 グローバル化の正体(1)@米国経済効率追い所得分配を悪化             (1)〜(3)続けます
                        しばらくこのグローバル化のテーマを続けたいと思います!              

・・・グローバル化をどう定義しますか。
 「政府や自然による障壁が減り、世界の人々と様々な仕事や取引をしやすくなったということだ」
・・・・始まりはコロンブスの時代だとか、ソ蓮・東欧の崩壊だとかいわれています。
 「どちらでもない。19世紀半ば、鉄道と汽船、電報で遠隔地の経済が結ばれ、例えば英国がニュージランドからの肉輸入で食料をまかなうようになった。こうして世界経済が形成された時期が第1段階だ」
 「我々が直面しているのはグローバル化の第2段階だ。これは70年代以降のコンテナ輸送とファクスの急速な普及や、関税引き下げなどによるもので、はるか遠く離れた顧客のために多くのモノやサービスを互いに生産しあうような世界になった。その結果、たとえばiPodの超小型演算処理装置が米国製で、表示画面は日本製、組み立ては中国だが部品は米国や日本からも、といったふうに、かって不可能だった分業がなされているわけだ」
・・・・それが米国にもたらした変化は。
 「経済をより効率的にした半面、所得分配を悪化させた。工業製品の生産を途上国に移転することで、値段が安くなった半面、高等教育を受けていない労働者の賃金を削減した」

'08.5.12.朝日新聞・米プリンストン大学教授・ポール・クルーグマンさん