散歩道<2345>
グローバル化の正体(3)・@民主主義・国民国家の枠組みに限界
・・・・しかし、例えばEU憲法条約は多くの加盟国が議会で批准したのにフランスなどの国民投票で否決され挫折しました。直接民主主義は欧州統合の進展を阻んだように見えます。
「全欧州で特定の日に一斎に賛否を問う投票をしていれば賛成が勝ったはずだ。それに一般市民は必ずしも欧州統合に賛成しないにしても、本当の意味での民主化につながると納得すれば賛成するだろう」
○○固有価値尊重を
・・・・・コスモポリタンな民主主義の土台は?
「世界を全部同じにして権力の中心を決めようとはせず、世界は同じでもあるし異なっているということに留意し、どの民族、宗教も固有の価値、尊厳を持つことをお互いに認め合うことが重要」欧州では政教分離が進み、宗教は国家から離れることで自分たちの道、精神を発見し、異なった宗派同士が互いに認め合うようになった。同じように国民国家(ネーション・ステート)の諸民族(ネーション)も国家(ステート)と分離して互いに認め合うようになるべきだろう」
・・・・民主主義のグローバル化には他国に一番影響力のある超大国ほど反対するでしょう。
「米国や中国はコスモポリタンな政治の実現を嫌う。積極的なのは中小国だろう。ただ他方で米国人も今は一極主義や帝国主義はあまりうまくいかないと感じている。現在の3人の大統領候補とも多極主義に前向きだ。中でも一番コスモポリタンなのはオバマ候補だろう。彼が有力候補になった要因も異質性を認めることにあったと思う。彼が成功すれば、世界中に小オバマが現れ多極主義が広まるのではないか」
'08.4.28..朝日新聞・社会学者・ウルリッヒ・ベックさん
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