散歩道<2339>

                 グローバル化の正体(3)@近代化教育レベルの一致で達成               (1)〜(3)続く
                        しばらくこのグローバル化のテーマを続けたいと思います!

○○文明は接近する
・・・・近代化とは西欧化のことでしょうか。
 「近代化と西欧化は違う。日本がよい例だ。近代化史ながら依然として自分自身だ。たとえ西欧の国々とたくさんの共通点を持つに至ったとしてもだ」
・・・・グローバル化とは近代化のことですか。
 「グローバル化と呼ばれるものは、識字化が世界に行き渡り教育レベルが一致した時に達成されるのだろう。私達はあまりにも経済的な考え方に支配された時代に生きているので、経済自由主義の広まりをグローバル化と同一視しがちだ。しかし、歴史を動かすのはむしろ教育だと思う」
・・・・近代化した世界では文明の違いや戦争がなくなるのですか。
 「近代化は文明の一致ではなく接近だ。一致する部分はあるにしても全く同じにはならない。日本は近代化して民主的で表現の自由もあるけれど、その民主主義は英仏のような政権交代型とは違う」
 「また文明が接近しても戦争がなくなるわけではない。戦争は似た文明圏の間でよく起きる。完璧に文明が一致した世界でも複数の国家が存在する限り、人は殺しあいを続けるだろう」
 「また、経済問題などをうまく解決できない各国政府が文明の衝突を言い立てる。国際的なレベルでの経済問題を各国の政府が解決できないと、政治的にスケープゴートをつくりあげるしかなくなる。国外に犯人を求める。それが今、イスラムを悪役にする動きになっている。これは文明の衝突ではなくて、本当の問題から人々の目をそらせるために文明の衝突を口実にしているに過ぎない」


'08.3.31.人類学者、歴史学者・エマニュエル・トッドさん