散歩道<2279>
                         美術展・ 榊莫山さん展

 
2008年4月4日
NHKスタジオパーク、この人にときめきで”榊莫山さん”出演:今、榊莫山さんは三重県名張市の大自然の木々に囲まれて日本家屋で毎日の生活を送られているようです。書院の役員になったが、組織のわずらわしさがいやになって、昭和25年には、それまで活躍されていたすべての組織から脱退された。しかし、組織から出ると書展へ出展の要請の声はまったく掛からなかった。それで自分独自に行動せざるを得なかったそうだ。自然の野菜や花、木、写経や風景、土など描かれているが、土という字は何回書いてもあきないそうだ。今は字と絵に短い文章などを加えておられる。そのいい言葉を探索中だそうです。バックにはファンの高橋真理子さんの歌を聞きながら書くのが好きだそうです。(特に5番街のマリーの歌には、行き先は風に聞いほしいというようにかって気ままに生きている、自由人の感じがよく出ているそうである)
 筆で書いた字の順番通りでは墨の色が、その上に色が乗らないので、順番を変えて書くのもいいそうです。筆は、馬の尻尾が一番いいのだそうだが、自分の頭の髪で作った筆も
(若いときに作られたものだそうで真っ黒)大切にしているが、何本もある筆の中で一番思い通りには動いてはくれないらしく、そのような使い方をされているそうだ。女性を描く時、唇に一杯には、紅を塗らないのが色っぽさが出るそうです。そして、誰でも分かる字や文章を書いて、それを親子で見て話しているのを遠くから見るのが一番好きだそうです。
 2008年4月9日
から大阪梅田阪急百貨店で莫山さん展があったので、これからは見てからの感想です。

 ウイークデーではあるが初日でもあり、多くの大人(50才代後半)が見に来ていた、興味ある絵は商談中というものが目立った。仕事に使われている、筆の種類の数々にも興味あった、額や、屏風、表紙、印判の制作や、テレビ出演など活躍範囲の広さに感心した。又、場内では、天平の首飾りの女性はみな少し首を横に、おちょぼ口で実に色っぽかった。いろはにほへとのことば *1とそこに描かれている花や、野菜は、ユニークで大変おもしろかった。里の景色や、田舎のお寺がそこに住む人と日常のかかわりの中で暮れていく様子が、楽しい言葉によっておおらかな日本の田舎のよさを感じることが出来た。字もいいが、絵があり、言葉があるのは私は好きです。サイン会に応じておられる姿の先生にお目にかかったが、元気な着物姿のいつもの活躍を願っています。下記に印象に残る言葉を紹介すると

備考1:時計は止まったままがよい、花は散ったアトがよい、誰もいない村はずれ、
備考2:アサキユメミシ(ツクシ)、イロハニホヘトチリヌルオ(コチョウラン)、アサキユメミシエヒモセズ(ヤマボウシ)、(ハナミズキ)、ウイノオクヤマケフコエテ(フキノトウ)、風アルトキハ風に酔い(モクレン)、妖艶 サレドオゴラズ(ボタン)、ワカコタレソツネナラム(ミツマタ)、イツノマニサイテイルノカダレモシラナイ(スイセン)2008年5月17日
備考3:雨ノヤンダモヤの朝、牛乳が来なかった、霧ノ晴レタ午後、午
(ヒル)サガリ手紙が来ない。夕刊コナイ秋ノ夕暮レ、玉ネギサゲル人ガキテ、地蔵峠デ仔牛ガ二ツ生マレタンデス(玉ネギ)
備考4:山へヤブレタ夢ヲヒロイニイッタ、夢はドコニモ落チテイナカッタ、山ノムコウニ虹がデテイタ、ワタシハソットソノ虹ヲポケットにイレテ帰ッテキタ、虹はツブレテイナカッタ(ユズ)2008年4月10日


関連記事:散歩道<235>*1色は匂えど散りぬるを我が世誰そ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見し酔ひもせず。(なにかわかりますか?失礼!)
備考:'10.10.5.榊莫山さんが逝去された。ご冥福を 祈ります。