散歩道<2259>
講演会・都市と共和制と多数決原理(1)・古代ギリシャのポリス形成について (1)〜(2)続く
今日の講演会は同時通訳、及び講演内容は正直よく分らなかったが、配られた史料を自分なりに纏めることに挑戦した。
1、王権及び共同決定 1、−1、ギリシャには、共和都市(ポリス)が多くあった。貴族の寡頭制のもの、僭主制(圧政・独裁)のものがあったが多くは民主制を生み出した。その古典時代に(紀元前5世紀)民衆はとりわけ共和制度の種類を峻別した。貴族の寡頭制と、民主制の相違について鋭い意識をもっていた。
1−2、王の役目は、分裂状態にある時政治判断が行き詰まっている時、出番であった。
1−3、単純に有力なものや多数のものに従うルールを、スブ・ウナニム(全員恭順的)という。同意できないものも合意し、恭順するというスブ・ウナニムルールが生かされている秩序においては不同意者がいても決定が成立する。不同意者は政治判断をかならずしも妨害しない。ところが全員恭順の原則がない文化では、全員賛成や全会一致が必要であり、決定そのものが保留されがちである。
2、多数決の原理の最も古い形がここにある。
3、多数決原理の普及−1、決定法を王に委ねたか、−2、全員恭順的な方法を取った。
全員一致という原則では(1)、議論は長引き、多くの場合(2)結論の無いままで終わり、そして(3)団結を危うくしたので適切ならず。
◎緊急な件は裁判の重犯判決及び役人選定:植民地や地域を越えた前ヘレニズム文明を結ぶ聖地としての有名なオリンピア*1やデルフォ*2の祭り、及び各地に点在した都市国家の憲法
4、機関としてのポリス・・・立法及び自治 −1、ポリス憲法の批准
−2、メソポタミヤ、シリア、エジプト、イランなどの中近東の各地にはヘレニズムほど広い集会の広場(アゴラ)は出土しない。
−3、アゴラの集会広場の意味はまさに市民の集う場所としての機能するところ、法律を採択する場所、打ち合わせて(=談合して)決定する場所として、また選挙を実施する場所として機能するところにあった。
−4共和制を可能にしたのは、ギリシャの宗教には政治権力が欠如していたこと、政治的決定に影響するような宗教的権威の存在はなきに等しかった。
'08.3.7.ドイツ・ロストク大学・エゴン フライグ教授
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