散歩道<2234>

                      歴史は生きている・民衆が動かした近現代史(3)                  (1)〜(3)続く     

私が選んだ10大出来事 時系列
1 セポイの蜂起
2 明治維新
3 三国干渉
4 日露戦争
5 安重根による伊藤博文の暗殺
6 中国の革命とロシアの10月革命
7 張作霖の爆殺
8 盧溝橋事件
9 原爆投下
10 ベトナム反戦運動

 張作霖は関東軍の謀略で殺されたが、日本軍も政府も、責任をあいまいにして軍の規律を弱めた。軍内の統率がきかなくなり、同時に軍は民衆から離れた。事件を契機に日本は中国と決定的に対立する。盧溝橋事件により中国の内戦が国際化し、日中戦争は泥沼化。日本は中国民衆を完全に敵に回してしまった。原爆投下の歴史的意味は、まだ確定していないといえる。日本国民の大多数は、日本は核武装すべきでない、核兵器は廃絶すべきだと考える。アメリカは原爆投下について一切謝罪しない。しかも、日本は核保有国アメリカと同盟関係にある。日本人はこの矛盾を戦略的にはともかく、同義的意味でどこまで真剣に問題としてとらえるか。原点に返って考えてみる必要があるかもしれない。ベトナム反戦運動は、日本など東アジアだけでなくアメリカ、欧州、南米などに広がった。勝ったのはアメリカでもハノイでもない。侵略戦争に反対した世界の民衆こそ真の勝者ともいえよう。

'08.2.25.朝日新聞・国際交流基金理事長・小倉和夫氏

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備考:散歩道<1848)陳舜臣氏が選んだ10大出来事とは、歴史は生きている・東アジア(1)・歴史は勝利者によって描かれる(1)〜(3)<1868>半藤一利氏選んだ10大出来事とは、歴史は生きている・問題は分かっていても手打たぬ内閣(1)〜(3)、