散歩道<2228>
けいざいノート(1)・サブプライム診断 (1)〜(4)続く
流動性不足ですむのか 公的資金枠で安心感を
2月9日に東京で開催されたG7財務相・中央銀行総裁会議では、アメリカの低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの焦げ付き急増による世界的な金融不安がおおきな議題となった。年明けから世界的な株安が進み、日本の金融機関でもサブプライム問題にからむ損失が急増している。しかし、G7で決ったことは、サブプライム関連の資産を保有する金融機関に、迅速な情報開示と損失処理、そして、必要に応じて市場で増資するよう勧告することだった。つまり、ほとんど金融機関の自助努力を促すだけの内容だったといってよい。これは、いま現在行われている政策以上のことは当面やらずに事態を静観する、という意思表示といえる。このことから、アメリカの当局者たちが、現在の危機をどのような問題だととらえているかがわかる。それは、「金融市場で一時的に流動性が不足していることが問題だ」という診断だ。
'08.2.23.朝日新聞・経済産業研究所上席研究員・小林 慶一郎氏
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