散歩道<2215>

                          講演会・伝統的文化と現代(3)        (1)〜(3)続く            自分流にまとめた。
                        多元的グローバリズムを目指して     
   
 今日の講演会は、行詰まった日本の経済を立ち直らせる為に伝統文化を見直すことによってそれが出来るのではないかという指摘である。

 日本の伝統社会には茶道.華道から、絵画、彫刻、工芸、織物、染色の世界。和歌、連歌、俳諧、古典文学一般。日本料理、和室、庭園、風習、年中行事といった生活文化。能、狂言、歌舞伎、文楽という3大古典楽劇によって代表される舞台芸術・音曲の世界。武術・武道としての相撲、柔道、空手、剣道弓道など。そして思想宗教の分野では神話・神道、日本的仏教、日本的儒学、国学、武士道の問題等世界的な光彩をはなっている、文化・芸術が数多く存在する。

 グローバリゼーションは21世紀の不逆的な過程であります。未来への展望がない、後ろ向きの伝統的文化論ではだめであります。まず、グローバリゼーションは外にあるという考え方を修正する。現代に通用する日本の伝統文化の気概を打ち出す。今は、文化芸術と、政治経済が全く別のものとしている。今後は政治経済と、文化芸術を統合する新しい国家像が必要であります。
 グローバリズムは1つであるという固定観念を持ってはいけません。この観念は覇権主義的グローバリズムを形作ります。
一元的、排他的グローバリズムに代って多元的.共存的グローバリズムの可能性をさぐるべきです。複数のグローバルスタンダードが並立共存する可能性。各国の固有の文化伝統に基礎を置く普遍的通用力を獲得した文化・芸術形象がそれぞれの世界によって受け入れられ共存する必要があります。

そのコンセプトは、日本の伝統文化が本来持っている、自然そのものの尊重、不自然*1であることを嫌う 自然体、あるがまま、もののあわれ*2、もったいない*3の思想、スローライフ*4等です。

日文研伝統芸術研究プロジェクト講演会・日文研教授・笠谷和比古氏

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<981>-3、日本に「再」の発想を2008年2月22日 追加

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