散歩道<2199>

                   川端康成・東山魁夷美術展見ての感想、とそこで考えたこと(2)                  (1)〜(3)か4続く   

 外国の絵では、教会の尖塔が空に突き刺さるように、又横一杯に描かれ、全体を包み込むように静寂と、落ち着きが感じられ、ゆるぎないものがそこに存在するような感じを受ける。              
 古老大樹から生命の深遠を感じ、たくましい、不滅の母なる大地との親和交合が、大樹から私に流れてくる。晩秋の大楠に若葉の色を発見したのもそれである。
川端さん 旅人にとってめぐり合いこそ幸いであり、命であると、人又、自然に接する時、そのような感じをもたれたのであろう川端さん。東山さんの風景は、静寂、慈心と温かみがただよう中に、敬虔と浄福がこもると書かれている。特に緑の色が美しい。
 川端さんが書かれた漢詩を屏風にし、その後ろに東山さんが絵をかかれているものが出品されていたが、実に二人の信頼関係が行き届いているかを表した素敵な屏風である。

 川端さんは大変な目利きであったようで、本当の絵や古美術を捜し求めておられたようでもある。一つの品を1時間もじっと見続けておられたこともあったようだ。川端さんはいつも何かを考え続けておられたのであろうか、ほっとされたところを写真に取られた人の満足そうな感想である、
備考:ここに川端さんの気持ちの若さを感じほっとする。
 このような絵を見ていると、西洋の絵の方が必ずしも優れているとは、思えなくなった。先日の瀬戸内寂聴さんの話で、源氏物語*1を1200年前に作った国である日本にもっと皆は自信を持つべきであるという話を思い出した。

関連記事:散歩道<217>-3美術は耳で買ったらあかん。目で買うものや。(細見古香庵様の話)、<233>美術鑑賞・西洋と東洋の違い・”賛”と使って楽しむ、<2180>瀬戸内さんの対談から・*1源氏物語、

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