散歩道<2165>
異見新言・ITと匠の技(1) (1)〜(3)続く
連携させて継承・向上を
インターネットや携帯電話が日常的になり、新しいサービスも次から次とうまれている。IT(情報技術)分野が我々の日常生活に浸透している一方、IT分野の既存産業への貢献は少ない。IT産業の集積も、首都圏を中心とした一部に限られている。なぜ、IT分野は既存産業分野への貢献が不足しているのか。理由の一つ として、世代間格差の問題が挙げられる。多くの既存産業 において、中核を占める熟練技術者は50代から60代が中心となるのに対し、IT分野の中核を占める技術者は30代前半が中心だ。両者には約20年の世代ギャップが存在する。考え方や方法論が異なるだけでなく、議論を重ねる機会そのものが限られている。これに対して、急速に経済成長を遂げつつあるアジア諸国では、既存産業分野とIT分野tがほぼ同時期に発展を遂げたため、技術者の年齢層は等しく、議論も活発であり、様々な連携が行われてきた。
世代の差 越える
アジア諸国における連携の成果から推察できるように、世代ギャップを乗り越えIT分野の貢献を高めることが、既存産業の活性化を促すことにつながると考えられる。
'08.1.朝日新聞・慶応大学環境情報学部専任講師・神成淳司氏
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