散歩道<2146>
世相(54)・カロリーはダイエットの単位で間違いない?
カロリーはダイエットの単位で間違いない?
ファミリーレストランのメニューや、コンビニやスーパでの弁当などには、カロリー表示がされていることが多い。選ぶときの参考に、という意味である。カロリーが高い食べ物ほど、食べると太りそう、というのは感覚として分る。太らないようにするための目安として、カロリーは表示されているのだろうか?昔はその逆だった。一人の成人が一日に必要とするカロリーというのが、目安としてあって、それだけは最低限、摂取しましようという意味だった。昔の日本全体が貧しく、栄養事情も悪かったので、これくらい食べれば健康な身体を維持できるかという目安として、カロリーは利用されていたのだ。どの食材は何カロリーかが分るカロリー表が作られ、それをもとにして、学校の給食や病院の入院食の献立は作られていたし、家庭でもお母さんが夕食を作るときに参考にしていたのだ。その後、日本は豊かになり、「飽食の時代」と呼ばれるようになった。つまり、カロリーを取りすぎるようになった。そこで、それを抑制する意味で、カロリー表示は利用されるように変化した。「それ以上、食べるな」という目安になったのだ。さて、そもそもカロリーとは何か。これはラテン語が語源で、「熱」を意味する。そのことから、「熱量」の単位の名称となった。定義としては、「水1グラムを摂氏1度だけ上げるのに必要な熱量」。そういうわけで、別に食品とは、元々関係ない。熱量とはようするにエネルギーのことなので、これが栄養学でも使われるようになった。それぞれの食品を食べた場合、どれくらいのエネルギーとなるかが計算されていったのである。栄養学で使う場合、「Ca1」と最初のCを大文字で書くか、「ca1」とすべて小文字にするかで、単位がまるで違うので注意が必要。エネルギーの1Ca1は、1000ca1のことなのだ。しかし、発音すれば同じ「いちカロリー」で、混乱のもとなので、最近は、大文字を使わず、「1kal」、つまり、「1キロカロリー」と表示することが多い。大人の場合、1日にどれぐらいのカロリーを必要とするのか。これは、どんな仕事をしているかによって、かなり異なる。例えば、病気で寝たきりの人だと、体重1キログラムあたり、20キロカロリーだが、工場現場で働くなどの肉体労働をする人だと、40カロリー、普通のサラリーマンであれば、30キロカロリーくらいとされている。つまり、生活環境の違いと、体重の違いによって、人それぞれとなる。これに体重をかければ、一日に必要なカロリーの総量がでる。60キログラムのサラリーマンであれば、1800キロカロリー。ご飯一杯が大体250キロカロリー。栄養のバランスを考えなければ、60キロのサラリーマンであれば、一日に7杯のご飯を食べればいいことになる。逆にいうと、朝昼晩、一杯ずつ食べたとすると、残りは、1050キロカロリー。その範囲におかずをまとめなければならない。理系の本