散歩道<2144>
世相(52)・体脂肪計はどうやって、脂肪の量を測定できるのか?
体脂肪計はどうやって、脂肪の量を測定できるのか?
最近の体重計には、体脂肪率も測定できる機能がついている。体重は、のっかりさえすれば何キロか分る。重さについても本当はいろいろと複雑な理屈があるのだろうけれど、とりあえずは1目瞭然だ。しかし、体内の脂肪の量や率が、どうして、外から分るのであろうか。体に占める脂肪の割合が、体脂肪率。まったく脂肪がなくても困るが、ありすぎるのは太る原因で、あまり健康によくない。そこで、自分で体脂肪率を知り、多すぎる場合には食生活などに気をつけよう、というので、体脂肪率の分る体重計が売れているわけである。そのメカニズムはというと・・・・。体のなかの脂肪は電気を通さないが、筋肉は水分が多いので電気を通しやすい。この電気の通りにくさを電気抵抗という。これに注目し、体に電流を流して、体内の電気抵抗を測定する。電流といっても、かなり微弱なものなので、感電死したりはしない。つまり、体脂肪計つきの体重計は、それに乗ると電流が流れるようになっているのだ。こうして、脂肪以外の筋肉や内臓、骨などの組織の重さを、電気抵抗をはかることで割り出し、体重から引けば、脂肪の量が分る、という仕掛けである。後は、その脂肪量を体重で割って、100を掛ければ、体脂肪率となる。この仕組みで分るように、決め手となるのは水分である。食べたり飲んだりした後は体内の水分が増えるし、下痢の時は減る。そんな時に測定して体脂肪率が増えたとか、減ったと、一喜一憂してもしょうがない。正しく把握するためには、毎日朝起きてすぐとか、寝る前とか、決った時間に測定し、その変化をチェックしたほうがいい。理系の本