散歩道<2112>

                            経済気象台(261)・釈然としないが

 マスコミ情報によれば米国に置ける信用力の低い人向けのサブプライムローン残高はおよそ1.3兆j、その8割以上が証券されているという。今後ののローンに関連して全世界の金融機関が被る損失は2千億〜3千億jに達するのではないかとのこことである。わが国の預金取扱金融機関の損失も3千億円以上に上るという。銀行の持つ債権は銀行自身が運用目的で購入保有しているものと、証券化して投資家に販売するために購入し手元に残っているものとがあるようだ。大手の証券会社でもすでに大きな損失を公表している。このように金融機関が被る損失の話題には事欠かないが、個人投資家にかかわる情報は多くない。証券会社や銀行が個人投資家に売った本件にかかわる商品の販売額は累計でどのくらいになっているのだろうか。その道のプロでない多くの人たちが国内預金の金利の低さに耐えられず、より有利な金融商品を求め、大きなリスクを負ったのではないだろうか。銀行や証券会社は個々の顧客に今の状況や、今後どうなっていくと考えられるのか、このまま保有し続けたらどういうことになるのかなどについて丁寧に説明しているのだだろうか。多くの投資家は何が起こって自分が損を被るのか理解すらできていないのではないか。そもそも販売した際にこれほどの大きなリスクがあることを顧客に知らしめたのか、この結果をひとえに買い手の責任だとしてもいいのか、という議論もあるだろう。いただいた販売手数料も少なくなかったはずである。外貨預金で運用した人、株に投資していた人たちも今回は半端でない損失を被ったものと思う。彼らは被害者ではないのか・・・・・。何とも釈然としないものを感ずるがやはり素人は安全第一でこつこつと地道に生きていくのが賢明だということなのだろうか。

備考:この項目・散歩道<2086>気象台(244)から散歩道<2102>気象台(258)まで、サブライムローン問題を取り上げています。