散歩道<2077>
 
                             特別展・京都と近代日本画2)                (1)〜(2)続く
                         文展・帝展・新文展100年の流れの中で

 このような日本画の素晴らしさを見ていると、辻井喬*1さんが指摘した日本文化否定は100%間違いや、小泉文夫*2さんが指摘した西欧人には文化に対する細やかさの配慮が足りない、ただ高度成長には必ずはずみはつくもので、その過程で多くの人間らしさ、情緒とかデリカシーとが失われた。我々のような欧米人よりも千年も前から文化の恩恵に浴している民族から見ますと、欧米文化は逞しさや、組織力、合理性とかでは確かに素晴らしいが、その中には非常にラフな野蛮なところから来る、人間性を傷つける面が非常に目につく芸術では特にはなはだしい、といった言葉を思い出した。散歩道<198>
 京都や東京の画壇で学派や、塾、学校、人事の問題や、作品の選考などかず多くのコンテストを行うようになった為に、政府との関係なども加わり、確執がいろいろと表面化したのだと思う。ここに西洋画との関係や、戦争の影響を受けながら、職人としての画家だから起こっていることかもしれないが、いろいろと変遷が行われていた歴史である。いろいろなことがあって、時代と人の動きと共に揺れ動き、収斂して過程で一人一人の意見があって、全く別の観点から主張された意見などから別の組織が生まれようとしているのであろう。(出版物から)ここで、100年かかるといったケ小平*3の言葉(この場合は韓国・日本の関係が修復する為に必要な時間という意味だが)を思い出した。

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