散歩道<2047>
異見新言・鉄人28号と憲法(1)・立憲主義なき国、日本 (1)〜(3)続く
「ある時は正義の見方/ある時は悪魔の手先/いいも悪いもリモコンしだい/鉄人鉄人どこへ行く」(鉄人28号」三木鶏郎作詞)
専修大学で講義のレポートで、ある1年生は、横山光輝の「鉄人28号」に喩(たと)えて憲法を論じた。巨大ロボットを描いたガンダム等にも影響を与えたこの漫画の主人公・鉄人の強力な力を巡り悪の組織と熾烈(しれつ)な争いを繰り広げる。
リモコンは誰に
「強大な力を持った鉄人は公権力という力そのもの。そしてその動きを制限・管理する為のリモコンが憲法であり、それを通じて公権力が国民の人権を侵すことの無いようにする、いわばリモコンの管理者が国民自身である」
憲法の本質を自分なりにしっかり感じ取った、僕にはとても嬉(うれ)しいレポートだ。
皆さんは、公権力が容易に「悪魔の手先」と化す存在だと知っているだろうか?富山で無実の男性を2年以上も服役させたり、社会保険庁や自治体の職員が約4億1千万円の年金保険料を横領したり。具体例には事欠かない。
それでも、「行政機関は、そういうこと(違法行為)をしないことになっている」と述べたのは、官房長官時代の福田康夫・新首相だ(02/5.29日付東京新聞)。行政機関個人情報保護法に公務員への罰則が無いことが批判される中、防衛庁が情報開示請求者の身元等を調べてリストにして居たことが発覚した日の会見での発言だ。
'07.10.6.朝日新聞・専修大教授・田村 理(おさむ)氏