散歩道<1994>

               世相(32)・野菜言葉氾濫・話がピーマン('77、昭和52年)間違いだらけの車選び('77、昭和52年)

1、野菜言葉氾濫('77、昭和52年)

 話がピーマンは昭和52年に早大生の間から広まったといわれる学生語だ。ピーマンは中が空っぽ、つまり話の「中身がない」という意味だが、たちまち話がカボチャ=詰まりすぎていて通じない、話がレタス=真っ青になる話、話がキャベツ=込み入って複雑、などおびただしい数の派生語を生み、野菜言葉とも呼ばれて大流行した。以下はその用例。
 話がトマト=真っ赤な嘘、話が山手線=ぐるぐる回り、話がキュウリ=長い、話がサツマ=くさい、話がバナナ=横すべり、話がタマネギ=刺激的だが中味なし、話がはす・ちくわ=よく通じる、話がドジヨウ=とらえどころなし、話がパセリ繊細で洒落ている。話がレンコン・ストロー=筒抜け、話が納豆=くどい、話が入れ歯=食い違う、話が冷蔵庫=冷たい、話がパルコ=難解(CM)、話があんまん=甘い、話が水戸黄門=変わりばえしない、話がサラリーマン=小市民的、
鷹橋信夫氏

2、間違いだらけの車選び('77、昭和52年)

 
昭和52年、草思社発行の徳大寺有恒の著書名。ベストセラーになって続編も出版されたが『このヒットに続いて「間違いだらけのウイスキー選び」「・・・のメガネ選び」「・・・の内申書」「まちがいだらけの塾えらび」などのハウ・ツーものが続々出た。この「間違いだらけ」を裏返しにした題名が、かんき出版の「ミスのない」シリーズで、「ミスのない株選び」「・・・・・会社選び」「・・・・・大学選び」など』(ことばの四季報)鷹橋信夫氏

備考:その後別の会社を中傷、誹謗するような本が何冊か出されていたが、私はこのような出版の仕方は好きになれない。