散歩道<1990>

                   私の視点・自民総裁選(1)・「説得型政治」へ転換できるか                  (1)〜(4)続く

 自民党は生き残れるか。今回の総裁選では「政権政党としての生存」がかかった選択を迫られている。
 総裁選は 福田康夫さんと麻生太郎さんによる一騎打ちの対決になった。当初、麻生さん有利といわれたが、一気に福田さん優勢の流れができた。最後まで予断は許さないが、このことは自民党に「生存本能」がまだ働いている事実を示していると私は思う。「政権政党」であり続けることを目標にしてきたのが自民党だ。その為の柔軟性が党の生存本能だ。
 自民党政権は本来、強いリーダーの下でも集団としての党を前面に出した政権だった。
 ところが、小泉時代はそうした伝統的な政治ではなく、「小泉」というパーソナリティーで政権を運営した。それ自体は国民受けし大成功したが、それは「小泉」という稀有なカリスマ だからこそ可能だった。

'07.9.17.朝日新聞・米コロンビア大教授・ジェラルド・カーティス氏