散歩道<1989>

                        面白い話(172)・オシヤカになるおクラになる

かたえくぼ:大学卒業厳格に:志願者が減れば  在校生を増やせばいい・・・・・・文部科学省     各大学長殿(イデアル)  

                    (らく)が逆さになると、楽が出来ない「おクラになる」

 
ご存知のように、芝居や相撲の世界では、興行の最終日のことを「千秋楽」という。この言葉、もとは雅楽の曲名から取ったもので、法会(ほうえ)に演じられる雅楽のいちばんい終わりに演奏されるところから興行関係者に使われるようになった。これを略して、ラク日とか、ラクになるなどともいうが、ここには、長かった芝居や相撲が終わって、やれやれラクになったというニュアンスも含まれている。この”ラク”を逆さにしてできたのが、「おクラ」で、”お蔵(くら)”はまったく関係がない。せっかく苦労して準備した興行が、途中で中止に追いこまれておクラになったら、ラクしたくもラクもできないというわけだ。樋口清之様

                           金細工の謎「オシヤカになる」

 明治時代、東京の金細工職人のあいだで、盛んに使われたのが「オシヤカになる」という言葉。このオシヤカ、言うまでもなくお釈迦様のことだが、それがどうして、不良品とか、ダメとかの意味になったのか。これをめぐって、その後さまざまの説がなされている。ハンダつけは、「火(し)が強か」ったら失敗する。これを、「四月八日」(しがつよおか)のお釈迦様の誕生日にひっかけてできたという説。「お釈迦様→仏様→死人から、やくにたたなくなったという品をこう呼んだのだ」という説、「地蔵様を鋳(い)るとき、まちがってお釈迦様を鋳てしまったからだ」という説など、諸説紛々としていまだに定説がない。どれが正しいかは、「お釈迦様でもきがつくめえ」。樋口清之様