散歩道<1974>

                       面白い話(171)空約束(からやくそく)一辺倒

かたえくぼ:夏休みのおこずかい帳:1円からきちんと記入しています・・・・・・・・・・小学生(もちろん)
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                     実行しないのが粋
(いき)「空約束」(からやくそく)

 洋服を買ってやるとか旅行に連れて行ってやるとか、亭主たる者、女房どのの機嫌を取るのも楽ではない。もっとも、これは口先だけで、いっこうに実行しないから、「空約束ばかり」とツムジを曲げられるくらいがオチのようだ。が、同じ「空約束」でも、これが花柳界ではぐっと(いき)な行為だという。この世界では、あらかじめ約束をすっぽかすことで約束をかわすというややこしい習慣がある。この世界で、「約束」といえば、言うまでもなく花代を払って芸者を座敷に呼ぶことだが、ひいき筋ともなれば、正月には、芸者さんを仕事から解放してやるために、約束しても芸者は呼ばない「空約束」の義務があるのだそうだ。樋口様

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                       故毛沢東主席の偉大なる造語「一辺倒」

 大国の指導者は、さすがに人心の機微によく通じており、一般大衆にわかりやすい言葉を造り出す名人が多い。イギリスの名宰相チャーチルは「鉄のカーテン」をつくったし、故ケネディ大統領は、「フロンティア精神」をアメリカに蘇らせた。お隣の中国では、故毛沢東主席が、「一辺倒」という言葉を残している。昭和二十四年に発表した論文で、毛沢東主席は「要向社会主義一辺倒」と述べ、中国を社会主義国として建設することにすべてを傾注すべきだと呼びかけた。これがすぐに日本に飛火し、昭和二十五年の日本の国会でも、社会党との「向ソ向中一辺倒」と、自由党の「向米一辺倒」が激しい論陣を張った。樋口清之様

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