散歩道<1960>

                           面白い話(170)あこぎおかま

かたえくぼ:見送り:恋人の姿はなかった・・・・・・・・・・・・・新千歳空港(八幡堀)

                         アダになった孝行息子の善行「あこぎ」

 三重県津市の海浜一帯を阿漕(あこぎ)ヶ浦というが、伊勢神宮の近くにあるこの浜は、神前に供える魚をとる場所とされ、一般には禁漁区となっていた。能や歌舞伎に残った伝説によれば、この土地に住む、”阿漕の平次”という孝行息子が、禁を犯して魚を取っては病気の母親に食べさせていた。一度や二度は、孝行に免じて見逃していた役人も、たび重なる行為にたまりかねたのか、あこぎな平次めと、この孝行息子を簀巻(すまき)きにして海に投げ込んでしまった。『古今六帖(こきんろくじょう)』にも、「阿漕(あこぎ)ヶ浦に引く網の度重ならば人も知りなん」とあり、人の道にはずれるようなあこぎなことはしないほうがいい。樋口清之様

                            のびやかな江戸文化の名残「おかま」

 性
(セックス)の開放度と文化の水準は、正比例する、といった人がいる。確かに、日本の歴史上、比較的文化水準の高かった江戸時代の人びとは、性についてひじょうに鷹揚な考え方を持っていたようだ。男女混浴はあたりまえ、男女交歓の図を画いた浮世絵も大っぴらと、ポルノ厳禁の世に生きる現代人からすれば、うらやましいかぎりだった。それだけに性につきものの隠語も、どことなくユーモラスである。女性性器を意味する”なべ”、お尻を意味する”かま”などは、その代表格。なべは、今では死語になってしまったが、かまのほうは、敬い?とヤユの意味をこめた”お”がついて男色のことを指すようになった。樋口清之様

                             
                                       

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