散歩道<196>

                 ゴールデン・アカデミー1000回記念講演会茶の心の話(日本の心・京都の心)

 先日、千玄室様の話をテレビ(シリーズの中の1回)講演会15.5.16.「ゴールデン・アカデミー1000回記念講演会」(日本の心・京都の心)で聞く機会があった。当日は部屋に入れない一杯の人の為に、別室のモニターでこの話を聞く人も多くいました。どちらも印象に残るものなので自分なりにまとめててみた。

 人と人との関係においても必要なのは「の」(上司の自分、自分の上司)の関係で、「と」(世界と私、私と世界)の関係ではない。一椀の茶にも、もったいない、有難い気持ちを持っていただきたい。そうして大自然の恵みに感謝して頂きたいと思う。茶人になるという事は特殊なことではなく、瞑想にふけり、エンジョイしていただきたいのです。私もアンコールワットで世界平和のためにお茶を点(た)てさせて頂いた事も有ります。茶碗の緑の色の中に自分を投げいれてください、そこで優しい心を取り戻し、落ちついた心を味わえるのではないかと思います。親と子供の関係においても胸をはって、せめてしてはいけない事や、お先頂きますというような(折り目、けじめ)については日頃の生活の中で教えてください。

 戦争は日本から文化を忘れさせる事にもなり、バブルの影響で経済状況も15年前の水準になりました。又、最近はSARSが中国を中心に世界に広まっています、昔は黒死病が世界に猛威を振るった。之は人間の自然に対する行動に天が怒ったのであります。このような時代に必要なのは
自分の心のもち方であります。戦後すぐの1951年、私はアメリカを訪れた時、世界の大富豪ロックフェラー家に招待を受けました。きっと金ぴかの容器やコーヒやケーキが出てくるのだろうと予想していました。家に入ると香がたかれ、小屏風のある部屋に一厘差の花が生けてありました。出てきたのは玉露の茶でした。このように相手に配慮したもてなしを感じる事が出来、感激しました。畳の部屋は日本人の心です、たたみ目(躾を教える)、折り目、けじめを教えるところであす。茶室でやる、茶の道は人様に慇懃無礼でなく、おくゆかしい生活の根拠です。そこでは躾が生きるのです。茶の道にはおくゆかしい、四季のものを取り入れた(自然のもの)志向や、わび、さびこそ、茶の道が求める素朴な自然美なのです。金目の物が(物質に恵まれなくて)なくてもそれでいいのです、それは心のもち方であります。このような対応が出来るなら素晴らしいと思います。

(散歩道<174>にハレーの場があります)


関連記事:散歩道<694>〜<696>講演会・千玄室の心

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