散歩道<1959>

                     格差・堺市「貧困固定化」調査・生活保護の母子世帯負の連鎖
                               格差はいつから、なぜ

生活保護の母子世帯の4割りは世帯主が育った家庭も被保護世帯だったことが、堺市の健康福祉局の道中理事が行った実体調査で分かったと。貧困から抜け出すことが難しく、世代を超えて引き継がれていることが裏付けられたという。自治体が持つ原資料をもとに、受給者の世代間継承を調査した例は珍しい。

4割「育った家も受給」
 調査は三つの福祉事務所管内の生活保護を受ける3924世帯から、1割りの390世帯を無作為に抽出。世帯ごとの「ケースファイル」をもとに調べた。市全体では福祉事務所は7つあり、約1万3千世帯が生活保護を受けている。
 それによると、世帯主が育った家庭でも生活保護を受けていたのは、390世帯中98世帯(25.1%)だった。
 生活保護は世帯単位で支給され、高齢者▽母子▽障害者▽傷病者▽その他の5区分かある。このうち、2世代続けて保護を受ける率がもっとも高かったのは母子世帯で106世帯中43世帯(40.6%)が該当。母親が10代で出産した世帯は、28世帯(26.4%)に上った。
 また、世帯主の学歴別では、中学卒か高校中退が390世帯中283世帯(72.6%)を占め、学歴が経済状況に大きく影響していることをうかがわせた。
 道中理事
は「母子世帯は生活が困窮する中で、育児でも行き詰まるという負の連鎖が見られ、貧困の固定化につながっている。どう貧困から抜け出させるのか、国レベルの施策が必要だ」と話している。

'07.9.4.朝日新聞


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備考:現在の格差の元は、'38.日華事変〜'41〜45.第2次世界大戦による戦死者による母子家庭の排出が全国的に出来たことが一番の原因である。それに対して対応はほとんど何もなかったことが、(60年後の)今現在も尾を引いていると思う。セフティネットが敷かれるべきであったのだ。散歩道<83>戦争を知らない世代に、次は、社会の流れや、政府による政策の影響だろう。