散歩道<1841>

                 講演会『宮沢賢治の作品に見られる「自己犠牲の精神」』
                 
 「不殺生、菜食主義」・インド人の観点から

 宮沢賢治の作品がアジア諸国で各国に翻訳され、よく読まれているようだ。インドでは公用語である(ベンガル語、マラヤラム語、ヒンディー語に翻訳されている)。(この講演会を聞くまで、私は宮沢賢治をあまり知らないが、挑戦し、講演内容を少しまとめてみた。)

 宮沢賢治の作品に貫かれている概念は、インド仏教思想の慈悲と同情である。その普遍性:自己犠牲の精神、慈悲、不殺生、非暴力、菜食主義で貫かれている。彼はすべての生き物が平和共存できる世界を目指したと考える。皆の幸せは個人の幸せという思想、世界が全体幸福にならないうちは個人の幸福はありえないと考えていた。彼は家庭内外の学校教育、仏教とりわけ法華経、キリスト教者から影響を受けたと考えられる。彼は菜食主義に切り替えている。彼は動物質のものは一切食べなかった。その背景にはカルマ・輪廻転生の概念、不殺生、生き物は命を惜しむという考え、生き物に対する慈悲を貫いている。
「マヌ法典」=
(ヒンドゥー語法典)で禁じられている食べ物。不可食の野菜:にんにく、にら、たまねぎ、茸、不可食の肉・魚:猛獣類の肉、鶏、雀、鶴等の鳥肉、すべての魚類)。
賢治による菜食主義者の分類:絶対派:@動物質のものは一切食べない。A折衷派:「チーズ、バター、卵などは、生き物を殺さないので食べてよい」。B大乗派:「多くのために一つの命を入用せざるを得ない」というとき
(動物を)殺してもよい。
インド菜食主義者の分類:食べ物に基づく分類:@肉、魚、卵、根菜などを一切食べない。A卵、根菜を食べる人、B魚を食べる人、

仏教:1、生き物に対する「慈悲」の精神  2、輪廻転生や因果応報の哲学
ヒンドウ教
*1:1、不殺生・肉食禁止、2、「カルマ」および「生まれ変わり」の思想、3、あらゆるもの全てに神が存する、4、穢(けが)れの概念、5、「生き物は命を惜しむ」

'07.7.13.講演会・ジャワハルラル・ネルー大学准教授・プラット・アブラハム ジョージ氏

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