散歩道<1830>
社説・盧溝橋事件70年(2) (1)〜(4)続く
もう1歩、踏み出す勇気を
その日に、私たちがこの社説を掲げるのは、この1年が日中両国にとって特別の意味を持つと考えるからだ。
盧溝橋事件から70年、そして12月の南京大虐殺からも70年、中国や米国で最近、南京大虐殺などの映画がいくつも作られている。米議会では、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる決議案が本会議でも可決されようとしている。好むと好まざるとにかかわらず、今年は歴史と向き合わざるを得ない年なのだ。
記憶にずれがある。
少し歴史をおさらいしておこう。日本の中国侵略は、盧溝橋事件の6年前、1931年の満州事変が一つの起点だった。翌年、満州国が建国され、それらが原因となって国際連盟からの脱退につながる。日本は国際的な孤立への道を突き進む。
戦争が本格化したのは、盧溝橋事件の後からだだった日本軍は戦闘を中国各地に拡大していった。さらに日独伊三国同盟を結び、インドシナ半島を南下するなどして、英米などとの対立はきわまった。その結果、太平洋戦争に突入し、最後の破局に至る。
'07..7.7.朝日新聞