散歩道<1824>
私の視点・久間発言と核政策(3) (1)〜(4)続く
「廃絶も抑止も」から脱せよ
核抑止への依存は、現在の北朝鮮政策でも明らかだ。北朝鮮の核廃棄をもとめるにあたり、日本政府は、アメリカの圧力、それも経済制裁ばかりでなく核抑止を含む圧力に頼り続けた。そしていま、米朝協議が進むなかで、強攻策を求めた日本は孤立に追い込まれている。
それでは何が出来るのか。核廃絶を、遠い理想だけではなく現実の政策に組み込み、地域核軍縮に着手することである。
従来の平和運動のようにアメリカの核削減を求めるだけでは十分ではない。北朝鮮ばかりでなく中国の核削減も視野にいれ、地域レベルで核削減を進めるのでなければ、抑止に頼る平和から私たちを解放することは出来ない。日本が核廃絶を訴えるだけでなく、核削減交渉に各国を誘いこむのである。
'07.7.5.朝日新聞・東京大教授・藤原帰一氏
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