散歩道<1823>
私の視点・久間発言と核政策(2) (1)〜(4)続く
「廃絶も抑止も」から脱せよ
さらに、被爆体験の継承と核廃絶を訴えてきた日本は、アメリカの提供する「核の傘」と核抑止戦略に頼ってきた国家でもあった。
アメリカの核が日本の安全をほんとうに保ったのか、その因果関係は必ずしもはっきりしない。しかし、冷戦時代のソ連や中国は、アメリカが核をつかって反撃する可能性を無視して対日性政策を決めることはできなかった。核抑止がアジア国際関係の一角を占めたことは否定できない。 こうして、核廃絶を求める日本が、核抑止の受益者でもあるという二重性が生まれる。核に頼りながら広島・長崎の悲劇を繰り返すなと訴えてきたのである。
'07.7.5.朝日新聞・東京大教授・藤原帰一氏
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