散歩道<1803>

                        人を恨み、仕返しをしてはいけない(1)                     (1)〜(3)続く 
                             慎重姿勢から積極発言へ

約30カ国から35人の元大統領・首相らや宗教指導者が集まり、ウインで23日まで開かれたOBサミットで、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の大谷光門主が日本の仏教会を代表し、平和のメッセージをおくった。「人を恨み、仕返しをしてはいけない」。紛争が紛争を招き、テロがテロを呼ぶ現状への深い悲しみであり、しばしば「旧態依然」と批判される日本仏教会への反省も込められている。つつしみ深い人柄で評判の大谷門主が、なぜ積極発言に転じたのか。

OBサミット「宗教の危険性」踏まえ
 今年で25回目のOBサミットは21〜23日に開かれ、日本から大谷光門主、塩川正十郎・元財務相、杉浦正健・元法務相が参加した。中東で続く紛争やテロをうけ「宗教指導者との対話」が主要議題になった。
 大谷門主派イスラム教、ヒンドウ教、ユダヤ教、ギリシャ正教、プロテスタントなど10人の宗教指導者の一人として、22日の討論に臨んだ。
 「国連に宗教と政治の指導者が意見交換でいる場を設けてはどうか」という提言もあったが、概してめだったのは、元政治指導者からの厳しい意見だった。
 「寛容と説く宗教から、非寛容な原理主義が急増しているのはなぜか」
 「宗教指導者はもっと宗派内統制に力を尽くすべきだ」
 逆に、スンニ派指導者は偽政者側の責任を問うた。
 「一部に富が集中し、多くは社会の隅で暮らす。原理主義者の台頭は、そうした社会の不均衡も原因だ」
 

'07.5.26.朝日新聞・浄土真宗本願寺派(西本願寺)の大谷光門主

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