散歩道<1793>
コンビニ(2)・「一人暮らし増え市場は広がった」
03年、生みの親も影響見通せず
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味の充実、とことん開発
国内初の コンビニは東京・豊洲に回転した「せぶにれぶん」だ。イトーヨーカ堂取締役の鈴木敏文が米国カリフォルニアの視察で目を付けた店を日本流にアレンジした。店舗面積66uに約3千品目が並んだ。初めて売れたのはサングラス*1。弁当やおにぎりは「家庭で作るもの。売れるはずがない」と置かなかった。それでも利便性を売り物にするためにファーストフードの充実は欠かせない。76年、セブンイレブンは「おふくろの味に負けない弁当」をめざして販売を始めた。 今、セブンイレブン弁当やおにぎり、パンなどファーストフードの生産会社は90社300工場。新製品の開発のたびに、本部スタッフとともに試食やテスト生産を果てしなく繰り返してきた。01年末に発売した160〜170円の高級おにぎりの開発では具材のキングサーモンの焼き加減、イクラの鮮度保持、和紙の包装材が開発ポイントになった。和紙で包む機械がなく、業者に頼んで手作業で包ませた。開発担当者は「コンビニ食品はまだまだ進化する。手作り、出来立て感覚は永遠のテーマだそうだ。03年には具材をご飯でサンドイッチのように挟む製法から、具材を包み込む製法に改善した。試行錯誤と技術革新の積み重ね。その結果、コンビニの味はおふくろの味に取って代わる。同社が1年間に販売するおにぎりは12億5千万個。国民全員が1人平均10個は買っている計算になる。
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