散歩道<1775>
音楽展望・吉田秀和・理のある演奏(1) (1)〜(4)続く
解釈尽くし奏法追究 新しく美しく蘇る曲
新聞を読むのが段々億劫になってきた。目が悪くなったせいではない。中身のことである。しばらく前からその気味があったのだが、最近は、手にとって読む前から気が重くなってきている。でもまだ、全く読まないところまでは来ていない。知りたいこと、知らなければいけないことが書いてあるような気がするし、読みたい記事ものっている。
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例えば、加藤周一さんのコラム。彼は・・・特に近年は、世の流れに逆らっても、信じるところを主張する。彼は常に知の限りをつくして「理」を説く。特に時代の問題について自分はどう考えるか。なぜそうかを、その正否、それから利得損失にいたる面からも、徹底的に究明しようとする。その際、私が特に感心するのは、彼がおよそのものごとの成り行きは「理に即して動く」と信じている点である。古人は「不義にして富むのは浮雲と同じだ」といったが、加藤さんはそれを倫理の上だけでなく、ごく少数の例外を除いて、何か物事を判断する時に適用する。どんなに願わしいこと、好ましいことも、・・・・例えば不老不死とか・・・・理にそむいたものは現実によって無効性を証明される。
'07.6.21.朝日新聞・評論家・吉田秀和氏
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