散歩道<1758>

         けいざいノート「デフレの罠」?(1)低金利が問題を再生産か  「脱却」に必要な発想転換   (1)〜(4)続く

 デフレ(物価下落)からの脱却は経済政策上の大きな課題だ。しかし、デフレはなかなか終わりそうにない。一方、原油や穀物などの国際価格の上昇などによる食品値上げやタクシー料金の値上げが話題になっている。食品やタクシーの値上げは国民生活を苦しくするので、政府も民間の識者も賛成する様子はない。
 しかし、デフレ脱却とは物価の上昇のことなのだから、デフレ脱却を目標に掲げながら、タクシー料金の値上げに反対するのは、何だかちぐはぐな印象だ。
 政府などの姿勢が首尾一貫しない原因は、デフレ脱却がなぜ必要なのかという点についてそもそも、理解が混乱していることにある。
 デフレの普通の見方
(これはケインズ経済学にもとづく考え方)では、経済の需要が不足し、供給されたモノがあまると、値段が下がってデフレが起きると考える。デフレが続くのは、需要不足の状態(つまり不況)が続いている結果、ということになる。
 
'07.6.16.朝日新聞
小林慶一郎氏

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