散歩道<1756>

          けいざいノート・企業不祥事なぜ相次ぐ(4)・日本型のシステムが変質・プロ意識育て倫理再生を    (1)〜(4)続く

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 こうした変化は、日本経済の成熟化などの伴う不可避な変化だ。政府が改革路線をやめても、この変化はとめられない。
 日本型システムが壊れつつある現在、企業の現場で高い安全意識や規律を保つには、企業共同体への帰属意識や忠誠心とは異なった動機付けメカニズムが必要なのだ。
 特に、安全分野について、技術者が(企業横断的な)プロフェッショナルとしての自己認識を持てるようになれば、誇りと規律を高めることが出来るだろう。例えば英国では、化学などの技術分野ごとに職能団体がある。技術者の待遇改善を企業に要求する労組のような役割りもあるが、プロとしての自覚を高める相互啓発活動などもしているという。
 企業に帰属する一員ではなく、独立したプロとしての自覚を社員が持てるような仕組みを作る。それが、次の時代の経済システムに求められる課題といえるのではないか。


'07.5.12.朝日新聞・小林慶一郎氏

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