散歩道<1753>
けいざいノート・企業不祥事なぜ相次ぐ(1)・日本型のシステムが変質・プロ意識育て倫理再生を (1)〜(4)続く
近年、企業が利益追求をする前提となる安全や品質間に関する事故や不祥事が相次いでいる。エレベーターやシュレッダーの製品事故、ガス機器の不具合による死亡事故など後を絶たない。
さらに深刻なのは地震安全対策の不備を隠蔽する偽装問題が次々と発覚していることだ。05年に大問題になったマンション、ホテルの耐震偽装問題では今年になっても新たな事例が発覚した。さらに、原子力発電所で本来国などに報告すべきデーターの改ざんや隠蔽が長時間にわたって続いていた事が発覚した。
また、不二家のずさんな衛生管理のように、外から見えない企業の内部で、規律の弛緩が進んでいるとしか言いようのないケースもあった。
こうした、事故・偽装・弛緩などの企業不祥事は、経済政策の基本思想の選択においても大きな意味をもつ。これらの問題は、自由主義的な構図改革路線を批判する根拠となっているからだ。何でも市場競争で決めることが善だという風潮が、利益のためには何でもありという企業行動を生み、不祥事を引き起こしている、という批判である。
'07.5.12.朝日新聞・小林慶一郎氏
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