散歩道<1754>
けいざいノート・企業不祥事なぜ相次ぐ(2)・日本型のシステムが変質・プロ意識育て倫理再生を (1)〜(4)続く
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しかし、問題の背景を冷静に見ておく必要がある。
まず、経済面の説明としては、90年代からの長期不況によって、企業が厳しいコスト削減に追い込まれたということがある。たしかに、90年代から産業事故も増える傾向にあるという。コスト削減の余波で、安全対策がおろそかになったツケは大きい。ただ、コストの問題だけなら、今の景気拡大が続けば自然と解消するはずだ。しかし、企業不祥事の広がりは、不況だけでは説明がつかない点もある。
社会面での説明としては、日本社会の近代化が進んだ結果、企業の現場の倫理を支えていた日本人の伝統や文化が壊れ、社会全体で規律や倫理が低下している、ということもあるかも知れない。
しかし、これは日本固有の問題というより、市場経済化がすすむ各国に共通することでもある。
発生当時は問題にならなかったことや長期隠されてきたことが、最近になって明るみに出た。というのも、このところの企業不祥事の特徴だ。
'07.5.12.朝日新聞・小林慶一郎氏
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