散歩道<1730>
安藤忠雄さんに聞く・大阪に明日はない?(2)・公共心のDNA呼び覚ますときです。 (1)〜(2)続く
リーダーが必要
・・・お江戸の街は幕府が造ったのにたいし、自分の街は自分で作る、という気概、いわば東京への対抗心ですね。
「民の力」です。大阪の人々には公共心の伝統、いわばDNAがあるのです。それが、このところ薄れています。警鐘を鳴らす気持ちを分かってください。
・・・・危機感に基づいたフレーズなのは分かりますが、やはり「明日はない?」のでしょうか。
「このままではありませんね。市民、経済人、行政マン、政治家など皆が自分のことだけにきゅうきゅうしている。「大阪をよくしよう」と立ち上がる人がいない。一人ひとりが自分の仕事以外のことにも心を砕いて現状打破に立ち上がらないとダメだと思います。それを引き出すリーダーの出現こそ、今求められています。大胆にアイデアを提示し、責任をもって推進する「プロデューサが」必要です。
・・・・「明日がある」ようにするための具体的な方法は。
大阪に行けば、おもしろいことがある。ユニークなものがある。仕事がある。何かが起こる。そうなれば人は集まります。IT(情報技術)化で全国のことがいながらにして分かるような気がしますが、それは幻想です。そこ行って対面しなければ実感できないことがあるんです。大阪の明日を考えるとき、デジタルを過信してアナログを軽んじてはいけません。
'07.6.2.朝日新聞・安藤忠雄様
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